前回の感想はコチラ。
第8話あらすじ(TBSより引用)
わかさぎ釣りに行った真紀(松たか子)、すずめ(満島ひかり)、諭高(高橋一生)、司(松田龍平)の4人。
初めは好調に釣れており気をよくしていたが、次第にまったく釣れなくなってため息をつきだす。
嫌な雰囲気を変えるため、真紀は昨夜見た夢の話をするが、またもや諭高が持論を展開する。
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ハイライト
手フェチ、血管フェチのことをよくわかってらっしゃる。
入れ替わり、そばを食べさせて、
ツーンとさせるのお見事だなあ。
これが一緒に生きるということじゃないですか。
圭と司の会話を聞いていたすずめは、無職を脱出するためにまた仕事を始める決意を固めます。
ここで『Je Te Veux』
いい選曲ですね〜。
すずめによって凶のおみくじは交換されてしまうのですが、
この「相場:売るのは待て」という言葉は司に伝わらないことに。
木皿泉っぽい台詞が出てきましたね。
しかし、『Je Te Veux』というタイトルは『あなたが欲しい』です。
ここの自己矛盾は後ほど。
注目すべきは"すずめが会社で自分の話をしている"ということです。
過去の自分に追われた魔法少女の少しの成長とも言えそうです。*1
朝日を見つめるすずめ。
おみくじといい朝日といい『それでも、生きてゆく』を想起させますね。
双葉「深見さん、こうして朝日を見てるとどうしてか深見さんも同じ朝日を見ている気がします。いつもあなたを思っています」
対比するいい演出ですね。
第2話での双葉は司との距離を取ってしまったけれど、
本当はこうしたかったと。
やはり坂元裕二は満島ひかりの結ばれない恋を描かせたら、日本一なのではないでしょうか。
ちょっとくどいなー。
諭高がすずめのためにたこ焼きを買って帰ったのは、言われなくてもわかるしなー。
すずめに片思いをしてるってのもわかるし。
『最高の離婚』でも屋台のおじさんが出てきますが、*2
こういう第3者に2人の関係性を喋らせるというシチュエーションで屋台は確かに適していますねー。
他作品だと、屋台はバーに置き換わるかもしれないけれど、坂元裕二の世界にバーが出てくるのはあんまり想像できないなー。
(見栄を張ってバーに女の子を連れてきたけど、なにぶん初めてだからモジモジしてしまう、みたいなのは想像できるけど)
第1話で諭高は出会ったばかりの女の子と簡単にキスしていたわけですが、
恋愛感情のある人とはやっぱりキスしたくないのかな。
ラストにどかーんときましたね。
まとめ
再度書いておきますが、やはり坂元裕二は満島ひかりの結ばれない恋を描かせたら、日本一なのではないでしょうか。
私は満島ひかりが陽の光を見つめているだけで、くらっときてしまいます。
『Je Te Veux』は『あなたの望みに従うわ 私をあなたの恋人にしてね』
という歌詞もある通り、愛を求める歌です。
自分の好きな2人に幸せになってほしいという歌ではありません。
それこそがすずめの抱える自己矛盾であり、苦しみです。
惜しむらくは有朱についてです。
有朱の過去に触れるのであれば、間違いなくこの回であったと思います。
坂元裕二好きな人はぜひこれ読んどいてほしい。 pic.twitter.com/XprYBk6wA9
— れーふぉ (@re_fort) 2016年10月14日
このツイートは是枝裕和監督との対談で坂元裕二が語っていたことです。
今回でいうと、有朱が該当するのかなと思います。
なので、有朱の性格を形成するに至った背景(過去)はたぶん描かれないでしょう。
第7話で流した涙のわけは語って欲しいところですが...!!
残り2話ということですが、坂元裕二作品で事故りやすいのは第7話と第9話です。
つまり、次話を乗り切ればもう大船に乗ったつもりで最終回を迎えることができるはず。
演出のバトンが土井さんに戻ってきたので、このまま最後まで土井さんなのかな。
そこのところにも注目していきたいと思います。