前回の感想はコチラ。
第7話あらすじ(TBSより引用)
なぜ、すずめ(満島ひかり)は縛られていたのか?
なぜ、有朱(吉岡里帆)が別荘へ来たのか? その真相が語られていく……。
【スポンサードリンク】
ハイライト
有朱が真紀のバイオリンを盗もうとしたのはお金だったのかあ。
相手の大事にしているものを壊したくなるとか相手が困ってる表情を見るのが好き、とかそういう感じだと思ってました。
いい再会!
松たか子の演技が光ります。
そして、転倒。
カルテットの世界へようこそ!
おお、今話は視線で語ってますね。
幹生:なんで真紀ちゃんが...。
真紀:「なんで真紀ちゃんが...。」って言わないで。
幹生:やったの俺だから...。
真紀:まだ夫婦だよ。
ここいい会話ですね。
「ちょっと転んだだけ」のちょっとが大抵ちょっとじゃないのと同じように、
「ちょっと出かけてくるね」のちょっとも大抵ちょっとではありません。
すずめは、このちょっとがひょっとしたら永遠の別れになってしまうんじゃないかと感づいています。
うーん、完全なるお松回。
真紀が第3話で繋いでくれた手をすずめは解きたくありません。
それが永遠の別れになってしまう気がしているからです。
しかし、その願いも空しく"別れられる家族"に抗うことができないのです。
「おかえり」「ただいま」のやり取りは第3話のすずめを思い出してしまって、つらいですね。
そして、続く台詞は「脱ぎっぱなしで」
それはまるで"一時停止"した物語を"再生"するかのよう。
真紀が部屋を幹生が出て行ったままにしていたのは、いつでもその続きから始められるようにするためでした。
あー、第1話につながるいいシーン。
第6話に持ってくることもできるシーンだけれど、
今話で完全に正解ですね。
"一時停止"した物語は"再生"しましたが、
当たり前のようにそれぞれの"時"は動いています。
2人でいる"時"にもその影響が当然出ているわけで。
見たTVと近隣に住む人の話しかしていなかった真紀が、カルテットメンバーの話をするようになっています。
「幸せになろう」じゃなくて「幸せになってほしい」という別れの言葉。
真紀もこうなる未来は見えていたはずで...。
"一時停止"していたのは自分を先に進めるためでもあったんですね。
コンビニのシーンもそうなんですが、松たか子主演の『夢売るふたり』を意識しているのかなー。
まとめ
第7話は打って変わってよかったですね。
私の観測範囲でも第6話は最低で、第7話は最高という人が多くて面白いです。
松たか子の演技は当然いいわけですが、クドカンも同じくらい良いですね。
演出的には、真紀と幹生が再会した後のカメラがぐーっと引いて
部屋全体が見渡せるようになるシーンがとてもよかったです。
すずめも幹生と同じく靴下を脱ぐクセがあるわけで、
真紀が幹生を見送り、軽井沢に帰ってきた時に、
「脱ぎっぱなしで」とすずめに声をかけていれば、
より良い演出になるような気がします。
ああ、カルテットとしての物語を"再会"するのね、みたいな。
それと、気になるのは有朱が目を覚ました時に一筋の涙がこぼれていたんですよね。
何か夢を見ていたんだろうか...?
残り3話ですが、幹生にはまだまだ活躍してもらいたい...!!*1
あわせて読みたい
*1:できれば真紀は幹生とくっついてほしいのですが...