前回の感想はコチラ。
第9話あらすじ(TBSより引用)
大菅(大倉孝二)から真紀(松たか子)が全くの別人だったと告げられた鏡子(もたいまさこ)。
警察が真紀を捜査していると知り、激しく動揺する。
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ハイライト
いきなり怒涛の展開。
第9話のサブテーマは「本当の名前」です。
うーん、いい言葉。
ゴミ出ししてくださいと怒っていた司から出るとは。
いやでも"ちゃんとしてないところが好き"と"ちゃんとしてない人にちゃんとしてほしい"という気持ちは共存可能なんだろうなー。
有朱退場。
意図して詳細な背景を描いてないんでしょうけど、やっぱりもどかしいですねー。
これは前話から続く"入れ替わり"です。
有朱の退場も入れ替わりの一つと見るとまだいい気もします。
ノクターンに立つ諭高の姿、見たいですね。
第6話で出てきた「私は家族が欲しくて」って言葉、ここにつながるんですねー。
すずめからこの言葉が出てくるのは強いなー。
"人生をやりおなす or やり直さない"、"ドミノ"はまさに"不可逆"です。
『問題のあるレストラン』でも歯ブラシという小道具が効果的に使われていました。
あの作品も"共生"の要素がありましたねー。
このリスの流れは、坂元裕二作詞の『明日、春が来たら』にかけているわけですね。
いい台詞だし、次話につながるいい伏線。
ありがとうって言ったら 永遠にさよならになる
桜の雨、いつか。
まとめ
第9話も饒舌でしたね。
しかし、すずめの「言わなくていい」など抑えるべきところは抑えられていました。
第3話で真紀がすずめの手を取ったように、すずめも真紀を信じます。
その人が語らないことより、その人が語ることを信じること。
過去ではなくて今を見つめること。
人生はやり直せません。
やり直さないということは今を受け入れることです。
諭高は茶馬子のことを話さないし、司も結衣のことを話しません。
カルテットの第1部はそういった人生の"選択"を描いてきたと言えます。
とうとう残り1話となってしまいました。
ここまで見ている感じだと坂元裕二作品にしては、長台詞が少ないなという印象です。
ここからの大きな展開はないと思いますが、カルテットがどういう日常生活を送るのか楽しみにしたいと思います。