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【ドラマ】いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう 第2話 感想

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前回の感想はコチラ。

第2話あらすじ(フジテレビより引用)

音(有村架純)が東京に来てから1年が過ぎた。雪が谷大塚駅から徒歩20分の古いアパートを借りた音は、介護施設『春寿の杜』で働き始める。出勤前と帰宅途中、音は駅前に立って練(高良健吾)を探していたが、あの日以来、一度も会えずにいた。


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ハイライト

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1話で語られなかった練(高良健吾)の名前が明らかに。
開幕としてすごくいい描き方。
1話の開幕が音の生い立ちで、2話が練という構成。

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八千草薫さん...!!
最高の離婚同様、今後、この人からも名言が飛び出てくるでしょう!!
あとは、田中裕子さんが出て来れば盤石の布陣と言えますね。

さて、練が音(有村架純)を放ったらかしにしてしまったのは、小夏(森川葵)を助けていたからでした。
うーん、それだけかあ...。
ここは回想入れて、練目線の視点ですれ違いを描いてもよかったんじゃないかと思います。
この辺は音と再会したとき用に、取って置いてるのかもなあ。

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静恵さんの庭の手入れをしているのは練でした。
音と同じく練も花が好きみたいですね。

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オイオイと呼んでしまうでおなじみのマルイです。
上京したての人が間違えて読むことを期待して、これなんて読むと思う?とか聞いてくる人種が少なからずいるので、
みなさんも気を付けて下さい。

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南口店と北口店のすれ違い。
1話でもさんざん触れましたが、今作では基本的に分かりやすい対比を多用しています。
近いのになかなか会えない2人を演出していきます。

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天地無用の荷物を逆に置いてしまい、破損させてしまう練。
その賠償を嘉美(松田美由紀)から命じられます。
高橋一生がイヤ〜な役を見事に演じています。

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「もっとフワフワしたもので遊んでください。」
いいセリフ。
だけど、その後の渡された時計の値段を同僚が説明するシーン。
これあんまり好きじゃないなあ。
価値がわからず車に返しにいって、
朝陽(西島隆弘)が「あげるよ。売れば100万くらいにはなるから」で、よかったと思う。

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問題のあるレストラン、モザイクジャパンに続くハマカワフミエ。

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さてさて、木穂子(高畑充希)の登場です。
「オシャレしてきとう子に、寒そういうんはいかんとよ」

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「女に食器とか勝手に持ち込まれるの嫌?」
すごくいい質問。
男からは、ほとんど出てこない質問でしょう。

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練に、
「こんな部屋より、そっち*1の方が似合うよ」
と言われてしまった木穂子。

「恋愛ってさ、衣食住の順番でくるの。私、もう着る恋愛はいらないの。恋は食べるの。」
と返します。

これは女にとって、求める彼氏像が変わっていくことを意味しています。

  • 衣→彼氏をステータスとして持つ。いわゆるファッション感覚。
  • 食→自分がいいと思う人を見つけるということ。ポイントは、"自分がいいと思う人"というところです。
  • 住→一緒に住むということ。結婚。

つまり、木穂子は練をちゃんと選んでいるということです。
練が理解できたかは分かりませんが...。

注)別解釈を4話の感想に載せました。
検索から来た方はコチラを見ていただいたほうがよいかもしれません。



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練が東京に来た理由は、
"祖父が騙されて、奪われてしまった土地を取り返すため"であることが小夏(森川葵)によって語られます。

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「東京は夢を叶えるための場所じゃないよ。東京は夢が叶わなかったことに、気づかずにいられる場所だよ。」

練が実家に帰れないのは、帰ることで夢が叶わなかったことを祖父に知らせてしまうため。
そして、晴太(坂口健太郎)はイマイチつかめませんが、彼も上京組なのでしょうか。

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北口店へ行った音は、練の行動をなぞります。
この辺りの脚本・演出、流石という感じ!!

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請求書を見つけてしまう木穂子。

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この顔ですよ...。

「イヤっていっていいんだよ。あたし、練の優しさにつけこんどるだけだから。」
「余計なこと教える人いるんだよ。彼、奥さんとの間に2人目が出来たんだって。」
「今、練にまで見捨てられたら、あたし死んでしまう。」

さて、完全に不倫や離婚が蠢く木10が始まりましたね。
妻帯者が本命なのでしょうか?

木穂子の描かれ方が秀逸なのは、"自分が人から見てどう見えているか"分かっているところです。
木穂子は自分の行っていることが、ずるいことをしっかりと理解しています。
分かっていながら、それをやめてはいけないことも分かっています。
今やめると、自分が壊れてしまうからです。

木穂子がしているのは愛される恋愛じゃない、嫌われない恋愛です。
相手との距離を測りつつ、自分がどこまで近づいていいかを探る。

先述の食器の質問、連絡せずドアの前で待っているといった行動は、まさにそれです。
不倫ではない練に対しても、そういった思考が透けてしまいます。
それほどまでに木穂子の中で、そういった恋愛が染み付いてしまっているのでしょうか。

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氷川きよしもビックリのズンドコ節。
音が働きっぱなしで、頭が回らなくなってる様子はかなりリアルでした...。

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木穂子が練の代わりに20万円を払ってくれていました。*2
そのことを知った練は木穂子と話すため、喫茶店に向かいます。
最初、引きでゆっくり横にカメラ移動しながら会話が展開されていくのがいいですね〜。
並木道子さんっぽさが出てます。
それと、店内BGMも絶妙です。
流れていなそうで流れてる。絶妙。

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本当にいい表情をする...。
木穂子は何を考えてるんだろう?
練が本当のことを話していないことに、気付いている?
「ありがとう」とまず言われたのが意外だった?
(練に限らず)こういうことが常習になっていることを反省?
このへん解釈がいろいろありそう。

「また時間かかるかもしれないけど、いつか必ず返します」
という練の言葉から、以前にも木穂子にお世話になっていたことが分かります。*3
木穂子と練の出会いはそこ?
後で説明される気がしますが、出会いはかなり気になりますね。

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1万円札しか持っていなかった木穂子は、練に見えにくいように、1万円を包みます。
このあたりのやり取りもニクイですね。
TLでも、木穂ちゃん株がグングン上昇していくのを観測できました。

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激務を終えた音。
終電は過ぎていたものの、深夜バスがあることを教えてもらいます。
奇しくもそのバスはいつも練が乗っているバスでした。
だんだんと練の元に近づいていく音。

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A.ハマカワフミエが柴犬を放置したせいで練と音が出会う。



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「出来たらでいいんやけど、名前教えて。電話番号教えて。」
いい展開ですね。*4
1話終わりでメモに名前残しとくのもありと思ってましたが、こっちのほうが断然よいです。

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こんなのいいに決まってる。
視聴者救済タイムであると同時に制作者救済タイムでもある。

このシーンは、佐引の田舎に帰れよ発言に対する練のアンサーです。
音の応援も受けて、やはり練はまだまだ東京で頑張っていくみたいです。*5

練は本当のことを話せば、相手が傷付くと分かった場合、
ウソをついて、はぐらかしています。
恋人である木穂子に対してもです。
この点は、後でモメるポイントになりそうです。
(私にだけは本当の練を〜みたいな)

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ついに名前を手に入れた音。
次回からやっと名前で呼べるんですね、ワクワクです!!

まとめ

2話は音と練が出会う回でした。
同時に、木穂子の人間性についても描かれている回です。
しかし、もう少し深くみると、三角関係の始まり(音、練、木穂子)*6を表していることが分かります。

音と木穂子は2話時点では面識がないのに、なぜか?
それは、音と練をつないだ柴犬、これが木穂子の象徴でもあるからです。

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暖かい家の中に入らず、外で待つ姿。

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「恋は食べるの」というセリフを表したシーン。

この2つはどれも木穂子の姿にリンクしています。

一見関係のなさそうなメインとサブのストーリーを柴犬を介してつなぐ。
本当に恐れ入りました、素晴らしい脚本・演出だと思います。

3話もとても楽しみにしています。
木穂子の「カーテン買っちゃった」は衣食住の住への変化を示すのか...?

明日への手紙

明日への手紙



★いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう各話感想



*1:毎晩、西麻布で合コン仕切ってシャンパン開けてたとき

*2:練の家で触れていたコートと同じ値段というのは、伏線っぽいけど、違いそう

*3:1話の1万円のことを指していないとしたら

*4:練もすぐ名前教えてあげればいいのに。。。

*5:仕事は変えてもいいと思うぞ!!

*6:小夏も加わるかもしれない