前回の感想はコチラ。
第2話あらすじ(TBSより引用)
真紀(松たか子)を監視するために、カルテットに加わったことが判明したすずめ(満島ひかり)。 依頼主である鏡子(もたいまさこ)に経過を報告に行くと、そもそもカラオケボックスほか二人がいたことにも、何か理由があったのではないかと疑問を持ちはじめる。
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ハイライト
「嫌いになろうと思えば思うほど、好きになるでしょう」
餃子とブイヤベースから始まってのうまい着地を見せた!!
1話で予測していた通り、司(松田龍平)は鏡子(もたいまさこ)の差し金ではなさそうでした。
カーリングでストーンを弾き出す真紀(松たか子)。
ここは1話でのベンジャミンさん(イッセー尾形)をノクターンから追い出すというところにかけているはず。
なので、ストーンを投げるのが真紀でなくてはなりません。
惜しむらくはストーンの色です。
ベンジャミンさんの赤い帽子をなぞるように、黄色のストーンが赤のストーンを弾き出していれば、
このシーンはより良い演出になっていたと思います。
行間案件。
結衣(菊池亜希子)が「結婚する」といった時の顔を覚えていなかった司。
諭高「君はこんなもののために人生のクライマックスを見逃したの?」
真紀「人生には後から気づいて間に合わなかったってこともあるんですよ?」
「質問に質問で返すときは正解らしいですよ」
諭高の事を好きだと告白するすずめ(満島ひかり) 。
アイスの選択をすずめに迫る司。
このシーン、『問題のあるレストラン』を思い出します。*1
すずめの返答は「じゃあ、左手」
アイスではなくて左手。
ここにすずめの恋心が見えます!!
すずめは座りなおすときに、司を意識してしまい、少し距離をとって座ります。
視聴者に先ほど諭高の事を好きだと言ったのは嘘なのでは?と思わせる丁寧な演出。
司が真紀と初めて出会ったとき、真紀が弾いていたのは『アヴェ・マリア』でした。
谷村さんを谷間さんと呼んでしまう司。
デコポンの形状、位置も地味にいい仕事をしている!!
「九條さんが自分を好きなの知ってて相談してたんだ」
「みんながいる場所で寝たいときってあるじゃないですか」
「時の流れに身を任せた愛人は償うことになりますから」
上2つは後のフラグ。
最後のはテレサ・テン(『時の流れに身をまかせ』『愛人』『つぐない』)。
別府さん。夫がいないって言うけど、いなくなるのって消えることじゃないですよ。
いなくなるのっていないってことがずっと続くことです。
いなくなる前よりずっとそばにいるんです。
夫がいなくなることは花火が散ることとは違うと語る真紀。
これまでの話を見ている限り、真紀は夫に対する愛情だけで、
この言葉を発しているわけではないはず。
「結婚しましょう」と声を掛けられた結衣は司のことを見ません。
結衣が「結婚する」と言ったとき、司が結衣のことを見なかったのと同じように。
司のときと少し違うのは、結衣の場合は意図的に見ていない、ということです。
あっちにさ、かわいいカフェあるんだけど、遠くて...
で、毎回すぐそっちにあるチェーンの方入っちゃうの。
まあそれはそれでおいしいんだよ。
こういうタイミングでさ、そうなる男の子の気持ちだってわかるし、
こっちだったかなって思われるのは、まあしゃくだけど気持ちはいいよ。
別府くんのことはずっと好きだったしね。
だから寝たわけだし。それぐらいには私だってズルいし。
結婚とかないよ。そういうのはもう...もうないかなって思った時期があったの。
こういうのは今日だけのことだよ。
まあ私もズルいし、別府くんもズルい。
でも寒い朝ベランダでサッポロ一番食べたらおいしかった。
それが私と君とのクライマックスでいいんじゃない?
わかると思うけど、"かわいいカフェ"が真紀で"チェーン店"が結衣です。
司もズルい。
結衣が自分を好きなのを知っていて、結衣のところで寝ようとして。
後から気づいたつもりになって、ヘッドスライディングして、間に合わなかった。
大事なときに大事なことを見てこなかったときの常。
最後にマフラーを渡してしまう結衣もやっぱりズルいままでした。
『アヴェ・マリア』からの『White Love』。
素晴らしいシーンなわけですが、あえて言うならば、
『この手を離さないでね』のメロディの部分で、
結衣が新郎の手を握るシーンがあっても良かったのではないかと...!!*2
今回は司から真紀、司から結衣、あるいは結衣から司といった一方的な視点が描かれていたわけですが、ここに来て双方向に。
真紀と司の今後に期待を持たせる最高のセリフだと思います。
まとめ
第2話は司にスポットが当てられています。
結衣だけは(祖父抜きで)純粋に司を見てくれている人物です。
司には祖父絡みの葛藤がありそうで、そのエピソードを拾うのが結衣だと思っていたので、
おそらく以降では出てこないのかもしれないな、と考えると悲しさがあります。
単純に菊池亜希子最高なので、ずっと見ていたいという側面もあります。
【第2話オフショット】
— 【公式】火曜ドラマ『カルテット』 (@quartet_tbs) 2017年1月25日
九條結衣役・菊池亜希子さんの素敵なウェディングドレス姿をお届けします!
菊池さんのウェディングドレス姿をもう一度ご覧になりたい方は、民放公式TVポータル「TVer」でどうぞ!!https://t.co/MiIcPDd8Yt#カルテット #菊池亜希子 pic.twitter.com/LaGvpAMKIB
すずめが司に想いを寄せていることをわからせるのは、コンビニのシーンだけでも良い気がします。
真紀がすずめに好きなの?と聞くのはちょっとくどい感じも。
真紀が抱えている思いは、もう少し深く知りたいなー。
『アヴェ・マリア』には何かしらのエピソードが紐付いている気がしますが、どうでしょう。
一番感じているのがコメディ要素の差し込み方がかなり好みってところで、
「うん?」の応酬などが坂元裕二的で特にいいです。
瑛太も楽しんでいるようで何より。*3
ドラマ カルテット。二話、面白すぎたね。
— 瑛太 (@mituoda) 2017年1月24日
次話はすずめフィーチャー回。
満島ひかりの長回しに期待せざるをえません!!