「脳内ポイズンベリー」をみたのでその感想。(ネタバレあり)
予告
あらすじ
30歳目前にして、飲み会で23歳の男に一目惚れしてしまったいちこ。後日、駅で偶然彼を見つけたいちこの脳内では、声をかけるべきか否か、意見が対立していた。
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感想
水城せとな原作の「脳内ポイズンベリー」が5/9より公開開始となりました。
「失恋ショコラティエ」で初映像化・ドラマ化を迎えましたが、今作で初実写化です。
○キャストについて
主人公・櫻井いちこは真木よう子が演じているわけですが、ビジュアル面でいうと原作とは少し離れています。
演技面抜きで言うと、正直、紗栄子とかがビジュアル的にピッタリなんですよね。。
そして、やはり明るい真木よう子は好きじゃないなあ。
脳内会議のポジティブ担当こと石橋役は神木隆之介くん。
もう21歳になるというのに、相変わらずの可愛さ。*1
逆に、神木くんは明るいほうが好きだなあ。
あと、岡本玲も可愛かったー。
可愛すぎて、早乙女くん(古川雄輝)がいちこを選ぶのが謎すぎる…。
それ以外のキャストもハマってました。
原作と違うなーって思ったのはいちこだけで、他は原作通りなキャスティング。
○ストーリーについて
元デザイナー(ともさかりえ)と早乙女・越智さん(成河)の間になにがあったかは映画オリジナルでもいいのでもう少し描くべきなのでは?
早乙女くんと越智さんの確執を描くための引き立て役としか描かれていなくて、もはや実際出てこなくてもいいのではと思いました。
(映画ではカットされているとかではなく、原作もそうなので、映画自体の感想から少しズレてしまう形となりますが。。)
私のような「人物背景はキッチリと描け」思考の人間にはいまいちキャラの背景が見えてこず、早乙女くんと越智さんが浮いたキャラに見えました。
また、いちこの元婚約者からのアプローチを越智さんがバッサリ断るシーンがカットされていたのはちょっと残念。*2
ただ、越智さんの株を上げすぎると後の選択に違和感が出るし、しょうがないかなとも思う。苦渋の決断っぽい。
そして、なんといっても一番いいたいのはエンディングですよ!!
本当はまだ好きだけど、自分が幸せになれないからと、早乙女との別れを選んだいちこが、
「また新たな人に出逢う」的なエンディング。
冒頭のシーンと同じようなシーンをエンディングに持ってくる手法ですが、
今回はちょっと違うのではないかーと思いました。
その前に書店のシーンがあって、いちこの2作目が書店に並び始めたぐらいの時期だったので、
早乙女と別れてからそこまで時間も経ってないでしょう。
それなのに、悩んで悩んで別れてそれ??みたいな裏切り。
そのシーンで描かれるのは、相手男性の靴先だけで、顔はわからないのですが。。
(仮に越智さんだったとしても、ケンカ別れみたいな中途半端な形で終わってるし。。)
このラストにするならば、もう少しあとを匂わせる演出のほうが良かったかなと思います。
例えば、書店に並ぶいちこの本が第4作とか時期的にかなり後であることを匂わせたり。
そこで、まだ越智さんが書店に並ぶいちこの本をチェックしていたりしたら、意味合いも違ってくるし。
やはり、いちこを応援しようってムードの中、突然裏切られたような気がして、なんかショックな終わり方でした。
そうはいっても、脚本はあの名作『恋のチカラ』を手掛けた相沢友子さん。
全体的に見れば、よくまとまっていたし、劇場も多々笑いが起きていてよかったです。
映像化で最も映えるポイントである脳内会議の様子もいいテンポで描かれていました。
面白かったですが、高校生~大学生ぐらいの人向けかなという印象が強いなあ。
キャストが好きすぎる人*3や、私みたいな水城せとなファンならば観ておいて損はないと思います。
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