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【ドラマ】最高の離婚Special 2014をみた感想

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【ドラマ】最高の離婚をみなおした感想 - changer de ton

いやー12月にスペシャルをやるときいてから死ぬほど楽しみにしてました。
本放送時からかなり好きだったんですよねー。*1
なんといってもこの作品は空気感が優れていて、メリハリがしっかりしています。
これをキッカケに坂元裕二さんが脚本をやられている作品*2は観ようという気持ちになりました。
と、まあそんな話は置いといて、感想を。

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全体的に

今回も空気感はバッチリだった!おもしろい〜。
黒部さんの娘が発した、「結夏ちゃんの太ももと結婚して〜」が一番おもしろかったw
本放送のときのラストはとても秀逸だったのですが、今回みたいにまた回帰するのも個人的にはアリです。

結夏のセリフ

あんまり結夏という人物には最初、馴染めなかった*3けど、
だんだんと惹かれるかんじはわかるようになりました。(実際、こういう子いるしね)
そんな結夏の見所といえば、やはり長セリフです。
今回もなかなかのことをいってたので書き起こします。

状況:光生と結夏は同じ家に暮らすものの現在、離婚中。
そろそろ再婚しようかという話も出て、2人の気持ちは高まってきているものの、はやく子供を産みたい結夏と、
慎重に考えたい光生のもとには軋轢が生じ、とうとう大ゲンカをしてしまう。
そんな折、結夏に密かに好意をいだく黒部に「(黒部の)子供たちとこれから一緒に北海道で暮らさないか」といわれ、
結夏は寝台特急に乗り込んでしまう。
その様子をみかけた友人(灯里)に呼び出され、光生は同じ寝台特急に乗り込むのだった。
修羅場の末、結夏は北海道に行かず、光生と暮らしていた家に帰ってくることを選んだ。
光生は自分を選んでくれたと思い、婚姻届を結夏に書いてくれと頼むのだが、結夏からは「ごめん。書けない。」と言われてしまう。
寝台特急で口論をした際の失礼な言動を謝る光生。
そこで結夏が返した言葉が以下です。*4

結夏(以降、すべて結夏のセリフ):私にはこれを書く資格がないの。不倫旅行したんだよ。
あなた以外の男の人に着いていこうとしたんだよ。ダメなことだよ。あの人たちと暮らすのも良いかなって思ったの。
北海道で。牧場で。あの家族と暮らしてる自分。あの子たちのママになってる自分。良いなって思ったの。
浮気...浮気よりひどい。思ったの。思っちゃったんだよ。あなた以外の人と家族になるの。...ほんとはわかってたんだよ。
わかってたの。わかってたけど、私もあなたも気付かないフリしてたの。私が思うシアワセはあなたのシアワセじゃなかったの。
あなたが思うシアワセは私の思うシアワセじゃなかったの。あたしってずっとこんなんでさ、子供の頃、走るのがまあ速かったり、
まあまあ木登りが上手で、よく褒められたりしてた。でも、中学生ぐらいの頃から、あまり褒められなくなったんだよね。
得意だったことが大人になったらあんまり関係なくて、特技もない、取り柄もない。人から褒められることっていったら、
結夏ちゃんはいつも気楽そうでいいね、とか。ま、気楽なんだけど。こうみえて、コンプレックスとかけっこうあるの。
派遣やってた頃も、主婦になってからもずっと。他の女の子のこといいなって思ったり、
他の奥さんみてあんな風にできたらいいなっておもったり。自分で自信もてたことなんて今まで1回もなかった。
だけどね、子供だけは、絶対好きになるだろうなって思ってた。あたし、お母さんっていうのが向いてるって思ってた。
絶対、お母さんっていうのが得意だ、取り柄だって思ってたの。だから、子供だけは本当に産みたかった。光生さんと結婚して、
光生さんとの子供ほしいな。2人、3人、1人でもいい。何人でもいい。木登り教えられるかな、ご飯一杯食べさせよう、
料理上手じゃないけど、子供はお腹すいてるからなんでも食べるし、はやく食べなさい、いただきます言いなさい、
ニンジン残したら大きくなれないよ、おまえたちを大きくするのがお母さんの仕事よ。それがお母さんの特技よ。
そういうことをね、思ってたの。
...光生さんは違ってた。光生さんは違ったけど、光生さんには光生さんの考えがあるのもよくわかるの。
世の中には、結婚とか家族とか当たり前みたいにあるけど、そりゃ家族でいるのが好きな人もいれば、一人が好きな人もいて、
いろんな人がいると思う。夫婦だったら子供作って当たり前とか、愛情なくなった夫婦つなげるために、子供作るとか。
そういうのは違うと思う。夫婦は夫婦だし、子供は子供だし、人は人だし、全部別々のことだと思う。光生さんは一人が向いてる。
ほら、逆ウサギだよ。さみしくないと死んじゃうの。バカにしてんじゃないよ。光生さんのそういう光生さんのところ好きだし、
面白いと思うし、そのままでいいの。無理して合わせたらダメなんだよ。合わせたら死んでいくもん。
私があなたの好きだったところが、だんだん死んでいくもん。そしたらきっと、いつかあたしたちダメになる。
お互い嫌いになって、傷つけ合うことばっかり上手になって、でいつか思うの。結婚なんてしなければよかったって。
出会わなければよかったって。それだけは絶対イヤだよ。
この光生さんのこと好きなんだもん。あたしも、この結夏がこの光生さんのこと好きになったの。
だからね、気付くのちょっと遅かったけど、...別れよう?

あーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
このあと、光生は「結夏のこと好きだよ」って返すんだけど、すごくわかる。
もう別れるしかないことはわかってるんだけど、それしかいうことないんだよね。
嫌いになると今まで好きだった気持ちも否定してしまうような気がして、
この期間はなんだったんだろう?ほんとに好きだったのかな?
こんな考え方をしてしまう。だから、嫌いになる前に別れるっていうやつね。
これいわれたら別れるしかない、あーもうズルいよね。
いやまあズルくはないんだけどね、結局、光生と一緒にいても、
しあわせになれないことが分かってるんだもんね。

孤独

そのあと、光生が年賀はがきのお年玉番号で2等に当選するシーンがある。
光生はすごく喜ぶのだけれど、でも、だれも一緒に喜んでくれる人はいない。
こんなふうに、なにかいいことがあっても、だれも分かち合ってくれる人がいない。
ここでいう"だれも"というのは不特定多数の"だれか"じゃない。
Twitterのフォロワーとかそういう関係性じゃない。
この感覚を埋めることは家族でもできない。
わたしは大切な"だれか"がいない状態は"死"に等しいと思っている。
なので、今のわたしは死んでいる。日々を摩耗しているようなものだ。
わたしは自己愛が強い人間だから、自分に不満を感じたりとかいうことがあんまりない。
自分が満足するためだけに生きていける。
だけど、ちょうど3年前くらいにそんなことに空しさを感じた。
自分のためだけに生きるって果てしなく空しい。
もうこの思考から逃げられない。
あれ、やばい、すごいテンションの落差だ。
最近、ダメージを受け続けて参っている。
生きねば。*5

結婚とは?離婚とは?男とは?女とは?
いろいろと考えるキッカケというか再認識させてくれるドラマでした。*6
次回作も、やっぱりみたいな〜。。*7*8

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それでは最後はこの曲で〜。
お相手はサカモトマーヤでした〜。

孤独 / 坂本真綾

独りでいることは負けじゃないのに
満たされたくていつも
きりがなくて
壁にぶつかってしまう
人はどうして愛したら愛されることでしか
幸せになれないんだろう


*1:その後のラストシンデレラといい、木曜10時枠が優秀だった

*2:Motherとか

*3:例え光生の対比としてキャラ付けされていても

*4:あらすじコピペしてくればよかった

*5:このネタちょっと笑いました

*6:相変わらずのテキトーなオチ

*7:それが"最高の離婚"であったとしても

*8:言い忘れてましたが、真木よう子演じる灯里はいかにも女性っぽくてあの溜めて溜めて突然爆発とかね、最高にクールでした