金曜ロードショーでやってたのでみました。
といっても、もともと周囲での評判がよかったので期待していました。
(見たいテレビがあるので、今日は帰りますといって会社を出てくる始末)
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以下、感想。
最初に
自分の映画の見方について →【考え】向き合うことを要求される映画 - changer de ton
原作は未読です。
→原作だとそこも表現されてます〜みたいなことはあるのかもしれないけど、
そもそも映画だけみて伝わらなきゃ意味ないので考慮してません。(なんて刺のある…)男性目線です。
1回しか観てません。
→セリフ違いなどあるかもしれませんが、コイツのいってることは間違ってると自己解釈してくださるか、
訂正しますので教えてください
花と夫(おおかみおとこ)について
よい
コンパクトに描けている
夫を描ききっていない
→ふわっと描いていきなり消すことで謎を残したままの印象を与えられた。
わるい
おおかみの子供を産もうと決意するまでの葛藤を描くのは必要なのでは?
→夫 『怖くないのか?』 花『怖くない、あなただから』みたいなシーンはあったきがするけど
ここはおおかみの姿を初めて見せた段階での会話だから、これに内包させるのは無理あるかなと。
子供をどう育てるか?に主軸を置いた感じするし、子供を産むまではいろいろと端折ったのかなー。夫の謎の死
→突然、死ぬのはわるくないとおもうけど、死に方が意味不明。
山で動物を狩ってるところを猟師に撃たれて死んじゃうっていう展開のほうがベタだけど分かりやすいかなーと。。。
(花に狩りをしている姿を見させるシーンをいれると、後半、雨が山に帰るときの姿を父親と被せることもできる)
花と雪、雪と草平について
よい
- よく描けていると思う
→過不足なくよく描けていると思う。素晴らしかった。
花という人間については描写が足りないと思うが、
雪については感情の機微、変化、葛藤がしっかりと描かれていてカンペキだった。
特に、葛藤部分に関しては草平がいなければ描けなかっただろうし、ナイスキャラだったと思う。
花と雨について
よい
花の姿勢 →子供の自由な生き方を尊重する花は一貫していてよい。
田舎暮らしを選ぶ前に、雨と雪に『これからどう生きたい?』と問いかけていたが、
その辺からも子供に生き方を選ばせるのが感じられる。花の葛藤 →花の考えは割り切りすぎていたので、学校に行かない雨に対して、
『あなたはまだ10歳なのよ?おおかみの10歳が大人でも…(゚o゚;) ハッ』みたいなシーンの挿入は必須だった。
このシーンがなく、雨を見送ってたら「人間味のまるでない母親」になってしまっていたので安心。
わるい
雨にかける言葉 →花『私まだあなたに何もしてあげられてない』
夢の中で夫に『雨は自分の生き方を見つけた』って言われたのを踏まえてこのセリフ?
『行ってしまうのね』とか『それが雨の選んだ道なのね』という確認ぐらいが適切な感じはする。雪への対処 →嵐がくるとき、雪を迎えにいくはずが、家を飛び出た雨を探すのにかかりっきりになってしまっている。 花にそういう気持ちはないんだろうけど、雨>雪といった図式に見えてしまうのがビミョー。
(これはヤマセミをとろうとして溺れた雨を助けた雪に対して、なんの労いの言葉を入れなかったときにも感じた。)
ここをなんとか別の話にできればなーと。
自分ならば
こういうシーンをいれるといいなと思いました。(妄想)
- 夫の死は前述の通り。(山でおおかみとして狩りをしている夫の姿を花に見させておく)
- 雨と雪がケンカしたときの夜は、『今日は一緒に寝よっか』とかいって雨と雪と一緒に寝る。
→そこで父親についての話、雨と雪はどう生きていきたいか?の確認、
また、雨に対して『この前、雨と山にいったとき、おおかみとしての雨の後ろ姿が夫に似てきた』という旨を伝える。 - 嵐がくる日を、学校にお泊まりする日(年中行事)としておく。 →雪を迎えにいく必要がなくなる、草平とのシーンも問題なくできる。(でも、嵐のときは中止になる?)
- 雨にかけるセリフは『それが雨の選んだ道なのね』(雨はアナタでもいいかも)
演出、音楽について
いいなって思ったシーン
- どのシーンも映像的にキレイだった。
- クラスが上がっていく様子を横移動だけで示したのはよい手法。
音楽はかなりレベルが高いというか、傑作だと思います。
作曲の高木さんもアニメ音楽との親和性があると感じました。
特に素晴らしかったのは以下の2曲。
右の動画はシーンも含めかなりお気に入りです。
総合的に
- ここまで書いてアレだが、この作品は考察しながら見るという作品というよりは、親子でのほほんと見ることを推奨されているはず。
- 『ひとりで子供を懸命に育てる母』、『笑顔をいつも忘れない』という2つのテーマはよかった。
- 音楽はかなりいい。
- 宮﨑あおいの声からところどころ坂本真綾を感じた。
なんだかんだ考える材料も多くあって楽しかったです。
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